同窓会（ＡＬＯＮＥ）

前書き

こちらも詩です。
昔書いた物です。
同窓会の時、酒の気持ち悪さから思いついた詩です。ｗ

同窓会（ALONE）

 

窓に映った郷愁はどうやらまだまだ勢いを増しているようだ。

思い出がまだ人の心を惹き寄せて

再会が生んだ喜びを

そして迷子のような彼らの心を

ただただ祝福しているのだろう

 

情けのないことに

いじめられていた私の心中で

憎しみとノスタルジーがまだ殴り合っている

思い出は彼らを祝福し、

私は彼らを悔恨する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

退屈な消し炭に変えてやりたい

お前たちの幾度とて燃え上がるあの懐かしき青春の炎を

退屈な消し炭同然に変えてやりたい

ああ、誰か私に消化器を。

そうだ！誰か私に消化器を！

 

勢いも増していた郷愁の炎もそろそろクライマックスのようだ

そして夜の静かな愛情も私のいじわるな妄想についには飽きてしまったようだ

さぁ、真っ暗な孤独が口を開いて待っている

それでいい、それがいい

どうか明かせぬ私の愚かでかわいい心を

どうかすっかり着飾った私の＊シルクハットを

どうかいまいましくて情けないこの小さな子ねずみを

暗闇という名の引出しに

何重にも鍵をかけて

しまいこんでしまっておくれ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

コツ、コツ

突然の後ろからの足音で

すっかりおびえた私の背中を蹴り上げたのは

優しく、懐かしい

友の声