忍者ブログ
Dodoria.blogはクリエイター職を目指す義光、忠太郎、与助の3人が 互いを切磋琢磨しながら実力向上を図り、仕上がった作品を記録として残すために設けられたブログである。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

仙台に行ってきました。
JR仙台駅に着いて、歩いて10分、予約したホテルに荷物を預けて
早速、街中を観光することにした。
 
定禅寺通りという、ケヤキ並木が綺麗な通りを西から東へ。
中にはお洒落な店もたくさんあり、ギャラリーや海外からの輸入品、雑貨を扱う店も
多かった。
 
昼飯は名物の冷やし中華をすすり、
夕方から仙台城跡へ。そして夕焼けに暮れなずむ仙台市内を高台から
眺めながら、文学碑に刻まれた
荒城の月を思い返す。
 
そして夜は国分町で朝までBARで現地の人々と語り明かす…
 
という計画を前日の深夜5時まで立てて…
 
風邪引いた。熱出した。

朝から空港まで引きずられるようにして、連れて行かれ、
搭乗しようとした矢先、悪天候のため、1時間遅れることになり、
待合室で死んだように眠り、ようやくきた飛行機に意識朦朧としたまま
連れ込まれる。
 
客室乗務員のお姉さん「大丈夫ですか、毛布はご入り用ではありませんか?」
 
さすがに心配したのか乗務員のお姉さんが覗き込むようにして声をかけてくれる。
俺「いや、いいです。それより…」
お姉さん「?」
俺「オレンジジュースを…」(好きなので)
お姉さん「はい、120円になります」
俺「み、水で」
 
可愛い顔してお姉さん、容赦なかった。というか俺が甘かった。
 
仙台に着いても、地元と何が違うのか朦朧とした頭ではよくわからないまま、
タクシーでホテルまで運ばれ、部屋についてそのまま寝そうになったが…
「いやいや、せっかく仙台まで来たんだし」と、意気込んで、無理矢理起きて
定禅寺通りへ。
 
冷やし中華を食べに有名な店を訪れるも、店内は真っ暗。
まさかと思って入り口のドアを見ると…
貼り紙「今日は休みにします!」
ついてなさすぎて、泣きそうになる。
 
仕方ないので仙台限定チェーン店か知らないが、仙台っ子ラーメンという店へ。
39度近い熱を出しながら、ラーメンをすする。
冷やし中華食べれないのが悔しいからラーメンをすする。重い。
正直、途中で食べきるのを諦めようと思ったが、気合いで食べきる。汁一滴残さない。
 
吐き気と熱で足取りがヤヴァイ。
汗と何やらでぐしゃぐしゃになった観光マップを右手にふらつく大阪人。
多分、他の人から見たらただのやばい人。
 
じろじろ
見られてる!俺、見られてる!?感じちゃう!
 
傍から見れば、初期の人類、アウストラロピテクスのあのやる気のない姿勢を想起させるかもしれないな、
とか意味不明なことを考えつつ、ほくそ笑む。
 
定禅寺通り着。
決死の思いで、思い出を残そうと、デジカメでケヤキ並木を撮ろうとする。
しかし、震えてぶれて上手く撮れない。
ちなみに後でデータを確認すると、ケヤキ通りはまったく撮れておらず、
写真には色んな色が混じり合ったぐにゃぐにゃしたどこか判別もつかない異世界のようなもの
が広がっていたw
 
ギャラリーや輸入雑貨屋さんに入るが、勿論、店の人は声を掛けてこない。
鼻息の荒さ、異常な汗の量から、近づかない方がいいと判断したのだろう。
賢明である。ひとりぼっちである。
 
俺「もういや…」
 
体力が限界に近づき、遂に道ばたに倒れそうになる。
仕方ないのでコンクリが積み重なってあるところに座って、しばし眠りに落ちるが、
完全にこれでは観光客ならぬ浮浪者である。
 
体力的に限界を感じ、そのままホテルへ退散。
トイレに駆け込み、上から、下から…
 
そんなわけで仙台市内を這いずり回って観光することができたw
(ラッキー!)
中々ない経験のひとつだと思う。(ほんとに!)
夜は抗生物質を飲んで、寝ることにした。
 
本当は…
仙台市内を金を使いまくって、遊びまくろうと思っていた。
それでブログには仙台の観光名所を次々と写真でアップしてやろうと思っていた。
脳内にクエッションマークがたくさん浮かぶ。
 
このままで、このままでいいのか!?
もしこのまま帰ったら俺はこんな自分を許せなくなる。
 
俺「おぉおおお!?」
 
朝四時半過ぎ。
抗生物質で無理矢理抑えられた熱を余所に、早速着替えて仕度する。
仙台に来たのだ!
せめて、観光名所じゃなくてもいいから、街を散策したいではないか!
 
そんなわけで、空元気のまんま撮影した写真が以下の通りである。
夜明け前、大阪とは違う澄んだ空気。
自然と街が同居する、そんな感じの雰囲気。
さすが早朝の仙台、人っ子1人いない。
仙台駅前は震災の影響かどうかは知らないが工事が行われていた。
6aee2a80.jpg


























 
歩道橋の上から見た駅は、駅というより工場みたいな感じがして面白かった。
DSCF0209.jpg





 









誰もいない地下鉄の駅、そして並ぶ広告、ザ・夜の仙台。
DSCF0212.jpg














昼間では絶対撮れないようなシーンが盛りだくさんだ。
 
誰知らず寄り添うダルメシアンの象。
DSCF0213.jpg










誰もいない商店街、まだ灯りのついた店も見える横丁。一台のバイクが横丁を駆け抜けた。
DSCF0223.jpg









 
歩くこと1時間半、帰る間際のこと。
道に座り込んでいる女性を発見した。ちゃんと仙台の人と喋ったのはこれが初めてかもしれない。
女性「なぁにぃ?」
どうやら酔っぱらっているようだ。
女性「ぐぅう…」
襲ったら捕まると、鋭い判断を下し、勝手に喋ることにしたw
俺「この時間はいいっすね。静かで、空気がいい」
女性「でしょう」
聞いていたのか、微笑む女性。
その後、少し喋って、ホテルへ戻った。女性はあのまま眠ることにしたようだ。
お持ち帰りというのも脳裏をよぎったが、やっぱり捕まるのは嫌なのでやめた。
 
6時から眠り、9時に起きた。
 
2日目の朝だ。
気分は良くない。さっきまで歩いていたせいもあるのだろう。
むしろ昨日、よく寝て今日、色々観光した方が有意義だったのではないかという
後悔もよぎろうとしたが、頭から振り払う。旅にそんなものはいらないのだ。
そんなものは旅の後にゆっくり反省会にて考え込めばいい。
 
この日は仙台の知り合いが色々連れて行ってくれるというので
ご厚意に甘えることにした。
しかも車で好きなところへ連れて行ってくれるとのことだ。
というわけで昨日行けなかった仙台城跡へ!
 
伊達政宗の像荒城の月の文学碑
うっひょおぉお!
DSCF0224.jpg
















DSCF0230.jpg















震災の影響か崩れたているところもあった。
でもそんなの気にならないぐらい風情があってよかった。
特に土井晩翠の荒城の月で有名な
「千代の松」の下りを読めたのが嬉しかった。
やっぱこれは仙台で読まないとw
 
そしてしばらくは東北大学を案内してもらって、
荒浜へ。
 
荒浜。この時まで荒浜というのがどういうところか知らなかった。
震災そして津波。
震災直後、200名にのぼる方々の遺体が打ち上げられた浜である。
知り合いもよく、荒浜には遊びにくることがあったとハンドルを片手に話していた。
頭がまたぼぉっとしてくる。
想像しようとしても上手く想像できない。
車で向かうこと30分。やけに見晴らしのある土地に到着した。
 
俺「ここからですか?」
知り合い「ええ、この辺はもう全部やられましたね」
 
車からカメラで何枚か写真を撮らせて頂いた。
居住区は載せない。
震災からもう5ヶ月以上経っているが、片付いていないところもたくさんあった。
もはや原型を留めていない車や、へし折れた電柱、それにどこからか流されてきたもう動かない電車。
テレビで見るのとは何かが違った。変な違和感が胸にこみ上げてくる。
・歩道橋、所々さびている。
DSCF0233.jpg















・ガソリンスタンド
DSCF0243.jpg















・がれきの山
DSCF0244.jpg














・ぐしゃぐしゃになった車(一瞬何かわからなかった)
DSCF0247.jpg















・木々
DSCF0250.jpg



























・電車(どっから来たのだろう、線路は近くに見あたらなかった)
DSCF0252.jpg










 
あの木々の向こうに、浜が広がっているのだという。
行きましょうとはとても言えなかった。

DSCF0235.jpg














 
所々でひまわりが咲いていた。
電柱や木々が折れて、どこかへ流されているのに、何でひまわりが無事なのか?
簡単にわかることなのに、この時はうまく頭が働かなかった。
おそらく、震災の後に芽を出して、夏にかけて大きくなったのだろう。
民家の近くのひまわり畑でおばあさんがひまわりを刈り取っているのも見かけた。
 
小一時間ほど、車で巡って、仙台駅へと戻った。
震災直後は見学する客で渋滞が発生したみたいだが、5ヶ月も経つと殆ど車通りも少なかった。
何にも言葉が出なかった。
変な感情と違和感がずっと胸の内で渦を巻いていた。それがテレビと現地の雰囲気の違いだけじゃなく、
街中での活気のある雰囲気と被害に遭った地域の雰囲気のあまりの違いにあることに
気付いたのは家に帰ってからのことだった。
 
仙台駅で降ろしてもらい、帰りの切符を買って、
お土産売り場へ。色々買ったw
 
何かこの辺に有名な店があると聞いたので、行ってみた。
何か落ち着いた雰囲気の店だった。レジの近くの席に案内されて
適当にねぎとろ丼を頼んだ。
レジの女性と客が時折話しているのが聞こえた。
話の内容では震災の影響でこの店は一度店を閉じたらしかった。
しかし、資金が集まりまた店を再開したというのを小耳に挟んだ。
 
震災の直後はこの辺も大変だったのか。
この会話に実に驚いた。
仙台の人々は見たところ、活気のある人達ばかりだと思っていたが、
やはりこの人達もみんな、あの震災の一端を経験しているのだ。
よく考えれば、市内から30分程度のところでああなんだから、影響がないなんて
ことがあるわけがないのだ。
 
ネギトロ丼が旨かった。
お金を払う際に、サービス券を手渡された。
 
レジのお姉さん「また来て下さいね」
俺「もしまた立ち寄ることがあったら、きっと来ます」
 
そう言って、自動ドアを開いて帰ろうとしたら、
お姉さんが嬉しそうにありがとうございますって言って外まで出て見送ってくれた。
 
そっから新幹線で大阪まで。
ふふふ、あまり新幹線に乗ったことがないのでどきどきしましたw
東京駅で乗り換える時なんか、芸能人と会ったらどうしようって本気で悩んでました。
東京駅で乗り換える時におやつを買うのを忘れて、本気で悩んだお土産食うか食わないか、
すんでのところで車内販売のおやつが来たのでそれを食べて
爆睡。
 
うーん、体調がよかったら、もっと楽しめたんだろうなぁ。
また来たい!今度こそ国分町で夜を明かしたい!w
最後の写真は新幹線の車窓から。青空きれいw
DSCF0272.jpg
 
PR
POST
name
title
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※管理者へのみの表示となります。)
COMMENT
無題
仙台はそんな状態なんか。

おれも北海道からの帰り道に仙台観光しよっ☆
うんこのともだち 2011/09/09(Fri)20:42:18 Edit Top
無題
>うんこのともだちへ

おう。大分片付けられてると思うが、放ったらかしに
なってるところもある。

ていうかお前ははよ帰ってこいw
忠太 2011/09/10(Sat)22:33:52 Edit Top
TRACKBACK
trackbackURL:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
組織名:
男汁会
Dodoria.Categories
義光のTwitter
忠太のtwitter
与助のTwitter
最新CM
[05/19 Backlinks]
[12/06 ニート]
[11/18 canon eos 600d kit]
[09/10 忠太]
[09/09 うんこのともだち]
バーコード
カウンター
ドドリア的今月のコミック
アクセス解析
Copyright © Dodoria.blog All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog
Graphics by 写真素材Kun * Material by Gingham * Template by Kaie
忍者ブログ [PR]