漠然少年モラトリアム。

以下は与助のつぶやきです。
ツイッターで呟くには文字数が大幅にオーバーしましたので、こっちで呟く。

 

 

「10年描き続けて差が出る。」

専門学校を卒業して、段々と滲み出てきたのは焦りと危機感だ。
就職もしてない自分に課せられるのは、この一年をどれだけマンガに費やせられるか、だと思う。親に相談してもう一年自由にやらせて欲しいとせがんだのはいいけれど、これで何も結果が出なかったら漫画家は諦めなきゃいけない。

仕事も何もせずに10年間描き続けるなんて馬鹿な話はないし、まずは就活してどこでも良いから働き先を見つけないといけない。バイトだけじゃこの先、お金や保険などで困る事もあるだろうし、何よりも自分を焦らせるのは周りの同年代の子が次々に就職して、進みたい道が違えども、先に進んだ友達の後ろ姿を見るのは、見るに堪えない。
自分だけが置き去りにされてるようで少し怖くて、歯痒いのだ。

近頃ペンを持つ度に、絵を描く度に自分の向かう所が、いかに不明瞭でおぼろげである事が脳裏にちらついて離れない。仮に十年描き続けたとしても、必ずしも実が結ぶ訳じゃない。そんなのは当たり前だけど、でももしそういう事態に陥ったらこれほど自分にとって残酷な事はない。


幼い頃から夢見てきた自分の将来像が、今になって瓦解するような、崩れ落ちるような、そんな不安感が募りだしてきて、最近はなんだか鬱陶しい。

本当にこのままでいいのだろうか。



なんてね。メランコリーなんて馬鹿らしいね。
晴ればれとした心持ちで臨みますよ、俺は。
這い蹲ってでも人生勝ち取ってやる所存だよ。