ひとり暮らしなもどかしい日々

 　お湯に浸かると、日々の疲れが嘘のように、汗と一緒になって流れてゆく。
朝ぶろいいよね。朝ぶろ。
でもこれが女の子とかだったら、ブログ記事のネタになるけど、俺、男だからなぁ。ｗ　とか考えながらコーヒーを口に含んでみる。濡れた手を拭いて、浴槽のふちにおいておいた本を開く。これが忠太流朝ぶろである。低血圧の自分は朝に風呂に入ると、血流が良い感じに流れてくれる。そうなると、頭のまわりも良くなる。コーヒーを口に含むと更に眠気覚ましにもなる。というわけでいつも朝ぶろの時はお風呂にコーヒーと本を持って入るのが常だ。時々そのまま寝こけて、のぼせてしまうこともあるが、そういう死に方も…ねぇよ。
もし死んだら…

 おかんは悲しむだろうなぁ。こんなに息子が馬鹿だったなんて。
おとんは呆れるだろうなぁ。やっぱり阿呆や。
与助は忘れてるだろうなぁ。え、あいつ、まだ生きてたの？
義光は笑うだろうなぁ。うひゃひゃ、最期までネタだったな！

…。眼に浮かぶわ！周りにろくな奴がいないことを嘆きつつ、そうならないように、上がってタオルで体を拭く。さて今現在朝の7時である。健康的だ。すごく健康的だ。ついでにここでミックスキャロットを飲んじゃう俺はもっと健康的であると自負しても差し支えな。あ、あと二個しか残ってない。まぁそれは置いといて。この貴重な朝の時間を昨日受けたインスピレーションのままに小説を書く時間に充てようと思う。

「昨日はドドリアのメンバーで梅田で遊んできたのです。義光はあとで合流だったから、与助と一緒に最初は彼が行きたいと言っていた画材屋さん。奥まったところにあるが、品ぞろえは豊富っぽい。素人なので、詳しいことはわからんが。後にＭＡＲＵＺＥＮ＆ＪＵＮＫＵＤＯＵ。自分は写真集で欲しいのがあったので、与助は漫画とか方法論とかそういうの。夕方になると義光が到着。三人でカラオケで熱唱後、カレーライス屋さんで俺はオムライスを注文し、キングカレーなるものを頼んだお二人から罵倒される始末。楽しかったぁ。」

ま、こんな「」なんてどうでもいいよね。本人達が楽しければそれ幸いとして。それより、この端的な一連の流れの中にある種のインスピレーションを受けたのが自分である。本当はこの上の出来事をアレンジ？して面白おかしくブログに入魂するつもりだったが、やめ。そんなのやめやま。「与助の生態学Ⅰ」とか受け狙いでタイトルつけて身内ネタなんて、やめやめ。小説にすることにした。

昨日の会話でわかったことだったが、与助とは小説であることがわかった。彼は人間ではない。物語である。彼のクールな目線は第三人称的役割を務める主人公の視点そのものだ。例えばここで彼の一連の行動を取り上げてみることにする。これは画材屋さんでおこった出来事である。

レジ「いらっしゃいませ。どうぞこちらに」
与助（無視して、腕を組み何か思索しているような素振り）
レジ（面食らった顔）
与助「よし決めた忠太。ここは迷っても仕方ない。買うことにする」
レジ＆忠太（！？）

わかって頂けただろうか。このマイペースさ。まるで自分は別世界の住人であり、現実で起こっている事を完全に頭から切り離して考えることができるのである。これは欲しかった。何がってこの生態系ならではの能力だ。一度、解体してみたい。頭をＣＴスキャンに通したい。メスで頭皮を切り裂いて、脳の皺を丹念に研究したい。今度相談してみよう。創作のためなら仕方ないときっと彼も肯定してくれるに違いない。無論、分析結果は彼にもフィードバックするつもりだ。まぁ彼が生きてたらの話だけど。

とか突拍子もないことを考えつつ、早速、実作。話の構成はいまいち定まらず、妙なタイトルだけは決定した。
「Big Stranger」
というわけで完成次第、ブログに乗っけたいと思います。もどかしいのよね。想像ばかりが進んで、それをどう表現しようかって。筆が進まないってもどかしいのよね。

午後からは昼寝＋研究やってた。今からちょっと風呂に入るつもりである。
二度風呂。
気持ちいいからね。購えないよね。

ではでは、このへんで。
あ、義光さんは昨日の手術で、昏睡状態に陥っているようです。うぅむ、勝手に家にしのびこんで、ベッドの上で頭を開くのはやはり無理があったか。あぁ、ちなみに彼は人間でした。若干、流れ出た血が緑色でしたが、これはおそらく気のきいたギャグのつもりでしょう。それではこのへんで、また。