ひとりぐらしのさもしい生活

 最近、ひどい。
何がひどいって、妄想。妄想がひどい。
朝起きて、登校時の女子中学生やら幼稚園児やら小学生やら…
コーヒー片手に目が追ってしまう。失明してしまえなどと、ここであえて口を挟まれても文句はいえん。

だって僕は変態である。
社会から一掃されるべき変態であることは胸を張ってここで宣言できる。

話を戻すと、どうも最近、幻覚を見るのだ。
歩いている女の子たちの一人が立ち止まると、こっちの視線に気付いて手を振ってくれる。
僕も振り返すと怪訝そうに手を振る僕に他の子供達はあわれな視線を投げかける。
おかしいではないか。
手を振ってくれたので、手を振り返しただけではないか。

もう一度、女の子の方に目を映すと、先ほどまで手を振ってくれていた女の子はどこにもおらず、
代わりに電信柱で用を足した猫がにゃーと鳴く。

末期である。
しかも、最近は夜に女の子がインターホンを鳴らして家を訪ねてくるという妄想まで
し始めた。
一度メンタルクリニックに通ってみようかなと本気で悩む。
「妄想がとまりません」
「突き進め、そして極めるがいい！変態道！」
そんな先生いないかな。というか変態のメンタルクリニックの先生っていらっしゃらないんでしょうか？
割とこれって重要なメンタルの問題だと思うわけです。

むしろ俺が変態専門の臨床心理士になってやろうかしら！
なってやろうかしら！

こうなれば、日本全国、古今東西から変態が集まりそして、変態王国を建国することも夢ではない…
あ、インターホン鳴った。それでは僕はこれから○ちゃんと素敵な一日を過ごします。
あぁ、○ちゃん。明日は●ちゃん。あは、あは。

末期です。