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Dodoria.blogはクリエイター職を目指す義光、忠太郎、与助の3人が 互いを切磋琢磨しながら実力向上を図り、仕上がった作品を記録として残すために設けられたブログである。
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どうも、忠太です。
最近、よく砂漠を思い浮かべる。クリーム色の砂が大海原のように波打ってどこまでも続いている光景である。時折、ふんころがしに似た虫が小さな砂の塊を転がしてくる。
「どちらへ?」
「ちょいと海から転がしてるもんでね、女房の誕生日なんだ」
そう言うと虫は僕の目の前で5倍はある土の塊をほこらしげに転がして見せた。転がしている土の塊にはどんな糞ころがしの思いが詰まっているのだろう。うっとりとして、僕は糞ころがしの土の塊に想いを馳せた。糞ころがしはそれが嬉しいのか僕の方へ新設にも土の塊を転がしてくれた。瞬間、僕の鼻の穴に世界の真実が投げ込まれたような気持ちになった。曖昧で不確定要素の塊である世界のいくつもが絡み合うように溶け合ってくる。海からここまでどれほどの距離を糞ころがしはただの土くれ、否、「愛」を運んできたのだろう。立派だ、なんて素晴らしい生物の不思議。僕は糞ころがしに頭を垂れるように四つんばいになった。
 
吐いた。
全くもってひどいニオイだ。こんなものを転がしていていたなんて全くもってどうかしている。ありとあらゆる汚物を詰め合わせたような、クリスマスの夜に一日履いた靴下に豚の糞を詰め込んだようなそんな、期待を裏切るようなひどいニオイだ。思わず僕は鼻をつまんだ。
 「ほどよい臭さだろう。これがいいんだよ。女房と二人で分け合って食べるのさ。明日の朝が楽しみだよ。僕らの糞がまたいい臭いになる。これをまた違った生き物の糞と混ぜるのさ」
もう我慢できない。
「うるせぇ、二度と僕の目の前に糞を晒すな。いいか?二度とだぞ。とっとと失せろ、うんこ野郎」
その瞬間、広大な砂漠がうねりだし、僕に襲い掛かった。よく見ると砂のそれぞれに短い毛のようなものがついている。
しまった。
ここは砂漠ではなかったのだ。砂漠のように思われていた砂は全て糞ころがしの糞だったのだ。何故今まで気付かなかったのだろう。
逃げようにも縦横無尽に糞が迫ってくる。
「く、くそおおおおおお」
ああ、なんてしょうもない夏の夜の夢。朝、起きてトイレに行けなかった僕をいったい誰が責められようか。
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