Dodoria.blogはクリエイター職を目指す義光、忠太郎、与助の3人が
互いを切磋琢磨しながら実力向上を図り、仕上がった作品を記録として残すために設けられたブログである。
category:与助の与太話
下り坂を自転車で勢いよく駆け下りていたら、目の前から突然何かが飛んできた。
その一瞬は写真で撮ったかのように、脳裏に焼き付いて離れなかった。黒々とした物体で、後々思い返せば、それは紛れもない蝉だった。
丁度良く、自分の右目部分に当たり、よろめきそうになりつつも、ここでこけたら大惨事になる事請け合いだったので、踏ん張って体勢を立て直す。
ブレーキを握り、キリキリと音を立てて急停止しようと試みるも、滑らかな道ではなかったので所々のデコボコが前輪を思いもしない方向へとシフト、フェンスに激突した。
フェンスに張られていた雲の巣が頭にかかり、必死になって払い、落ち着きを取り戻した。
九死に一生を得たような気分で、ぶつかった先がこのフェンスだったのが幸いだった。
毎年、この時期になると与助には蝉に関する不幸が舞い降りてくる。
去年は密室の中での蝉との睨み合いだったし、その一昨年は蝉爆弾(地面に横たわった蝉がいきなり暴れたりするアレ)が連続的に続いて、通学路を敢えて遠回りした苦い記憶もある。
しかし、まさか今年に入って殺されそうになるとは思わなかった。下り坂を下ってる時に特攻されるとは思わなかった。下手したら死んでいた。
今回の出来事はまだ序章に過ぎないのだろう。これから先、行く先々には奴らの刺客が待ち構えていよう。
ならば心して掛らねばならない。そろそろ蝉の屍が地面の至る所に転がっている頃だろうし、奴らは既に準備万端のようだ。
「よろしい、ならば戦争だ。」
また与助の熱い夏がやってきた。
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