鳥取のたび よしみつの手記⑥ 『米軍』

ちゃんと書いてかネバダ。
やっと一日目が終わります。

我々は食堂を出た。
脇にある階段をのぼる。メタボ風になったお腹を揺すりながら一段また一段、せいやせいやと足を上げる。
「うぷっ」
気を弛めればたちまち米軍（こめぐん）のクーデターが始まった。三人のお腹からは口汚いスラングが飛び交っていた。ジィーザス！

Dodoriaが借りた部屋は四畳半である。
真ん中にテーブルが置かれ、壁の墨には古いテレビ。窓からは憎き砂丘嬢が伺えた。
我々は旅の経緯をノートに記録することにした。

「いいか本気で書きもうせ。ブログにアップするからな」

「分かりもうした」

書くフリをしながらmixiを覗いていると、流星群がやってくるとのニュースを発見。即座にアイデアが浮かんだ。素晴らしいタイミングである。都会では街明かりのせいでよく見えないが、ここは鳥取。ウホホこの期を逃す手はないと、義光はさっそく、携帯片手に提案した。

「皆の者。今宵から流星群がやってくるそうだぞ」

「へぇ」

「ほんで？」

「砂丘で流星群を見に行こう！」
 

「書いてねぇだろお前！」


書いてないけどもさぁ！
結局、深夜二時まで書いていた。
星とラクダの夢を見た。

一日目　了